一如会 駒澤大学高等学校

ジャカルタ植樹とバリ島を訪ねて/浦 敏之

第二部

第三部 バリ島から帰国へ

2012年7月17日(火)ホテル発

<ホテル近隣を散歩>

今日は時間の余裕があるので街中を散策する。

ホテルの前の道を右へ右へと歩く。あちらこちらに神様が祀られている。寺の門に立つ神様や街角の神様には供え物(チャナン ヤシの葉で作られた皿の上に花を盛り付け、線香を供える)がアガッテいる。チャナンを持つ人が祈りをささげてゆく。自動車で回る婦人がいたり、自転車で回る中年の男性がいたり、年齢を問わず、男女問わず信仰心が篤い。店先にもチャナンが供えてある。森の入口で男性はチャナンを捧げ祈っていた。石像や寺だけでなく高木や自然も祈りの対象になっている。

寺に入ろうとしたら男性に止められ、腰ひもをつけていなくては駄目だといわれた。外国人(観光客)だからと大目に見ないところが信仰心の篤さを証明しているようだ。神に対する敬虔な気持ちと伝統を守る人々の心を知った気がする。

ホテルに向かう途中で墓地に出た。漢字の墓標もあった。


小学校には子供たちと親たちが集まっていた。親たちは校舎に入っていった。子供たちは三々五々校庭で楽しそうに遊んでいた。校門に一人さびしそうに立つ子供がいた。どうしたのだろうか。日本ではいじめ問題がクローズアップされているが。

小学生たちは皆制服を着用していた。

校庭内の神に供え物をする先生がいた。

正門脇には親たちのオートバイが所狭しと並べてあった。そういえば、朝早くホテルの前で通学風景を見ていたらオートバイに子供を乗せた親が多く通った。二人乗りした高校生もバイクを飛ばしていた。ノーヘルのライダーも多く見られたが、ヘルメット着用は自分を守るためにぜひ必要な約束である。警察の目が行き届かないため徹底しないのだ。

海岸に出ると、現地の人が使う場所と見えて多くの老若男女が楽しんでいた。更衣室もマッサージ室もあった。海岸ではバナナボートに乗るもの、水上バイクに乗るもの、船に乗るもの、泳ぐもの、モーターボートに引かれて空高く飛ぶものそれぞれである。

砂の上を歩くのは疲れ、膝が痛くなったので海岸を離れる。大型犬や中型犬が放し飼いで少々緊張しながらわきを通る。豚も放し飼いで餌をあさっていた。道端に中国で見たイネ科の虎尾草(オヒゲシバ)に似た草、ハマビシ科の蒺蔾(チリ)に似た花、オオバコ科オオバコの仲間を見かけた。

ホテルに帰り小休止した。元気が出たので見納めとなる海岸を散歩しながらバリ島の自然を探す。手入れが行き届きさまざまな花が美しく咲いている。特にブーゲンビリアや極楽鳥、ヤシ類が南国の風景を作る。数か所ある小さな祠や精霊の宿る太い木を祀っている。林近くの木にはリスが遊ぶ。しばらく見ていたが恐れる様子はなく動き回る。林からはさまざまな鳥の声が聞こえてくる。

遅いチェックアウトをしてホテルを出発する。


ホテルに帰り小休止した。元気が出たので見納めとなる海岸を散歩しながらバリ島の自然を探す。手入れが行き届きさまざまな花が美しく咲いている。特にブーゲンビリアや極楽鳥、ヤシ類が南国の風景を作る。数か所ある小さな祠や精霊の宿る太い木を祀っている。林近くの木にはリスが遊ぶ。しばらく見ていたが恐れる様子はなく動き回る。林からはさまざまな鳥の声が聞こえてくる。

遅いチェックアウトをしてホテルを出発する。

<昼食 中華レストラン「Feyloon」>

昼食の中華料理店へ行く。世界のどこへ行っても中華料理店はあり、それなりの値段で食べられ便利である。特にまずいと感じることはなくすんなり受け入れられる。自由行動の時間などで食べるところに困ったら、中華料理店を探すことがよくある。日本料理店はどこでも少し高い。いわゆる高級レストランの感が付きまとうのだろう。


<コーヒー店「Uno Coffee」>

昼食後、近くにあるジャワ・バリのコーヒー専門店に案内された。特産のコーヒーは良い土産となるとの話である。コーヒーは好むのだが、試飲してもコーヒーの良さが判然としない。今回は中西さんおすすめのコーヒー入りのチョコレート「Peaberry Black Chocolate」を土産に購入する。


<免税品店「DFS Bali Galleria 本店」>

免税店で買いたいものもなく、隣接する大きなスーパーに出向く。そちらで買い物をする。バリ島の植物の本を購入したかったので、二軒本屋をのぞくが目的のものはなかった。土産にコーヒーとマンゴーの乾燥したものを購入する。配布用に数多く買うにはスーパーが安価で良い。いまだに紙幣の扱いと金額がよくわからないので、レジ係の女性に持ち金全部出してみたが足りないとのこと。オタオタしていると主任風の男性が来てカードが使えるとのことでやっと支払いを終了した。


<世界文化遺産の寺「Taman Ayun」(タマン・アユン寺院)>

メングイ王国の国寺として1634年に建立された。現在は村の寺である。ここの寺は静寂な中に気品に満ちた佇まいを見せる風格のある寺であった。

ガイドがこの寺は世界遺産であるとの説明を小さな声でした。あまりはっきりとは言わないし、寺の入口にもそれらしい記述が見当たらないのでずっと疑問であった。帰国後調べてみると、2012年7月に棚田等の水利システムの一環として世界文化遺産に登録されたばかりである。17日はまだ正式発表の数日前であった。バリ島で初めての世界文化遺産となった。

信者ではないので寺の中心部には入れなかったが、周囲を巡る見学コースができていた。アグン山を模した11層のメル(塔)が4基あり、9層、5層、3層のメルがある。大変珍しい2層の塔も1基ある。これまで見学したどの寺とも異なった雰囲気であった。

寺の中には草木が植えられていた。「マユ」、「サンラット」芳香が特徴、「ラスナー」ピンク色の花、「ソカ」白花と赤花、「クムリン」黄色い花である。


<夕日の寺「Tanah Lot」(タナ・ロット寺)>

タナ・ロット寺は西暦1500年代に建立された。海に突き出た崖の上にある寺である。

駐車場から寺までの参道には土産物屋がびっしりと並んでいる。ここの参拝客や観光客はさぞ多いことだろう。

夕陽を目的に時間設定してあったが、あいにく曇っていたため暗くなるのが早く、寺もよく見えなかった。波の打ち寄せる岩を寺まで行くには少々難があったので遠くから眺めるだけになった。観光客は多かった。観光客の多さから推測しても、晴れた日には寺からの夕陽の眺めは抜群であろう。帰路は雨が降り出してしまった。ガイドが傘を用意してくれていたので大いに助かった。感謝!!


<イタリアンレストラン「Kemangi Restaurant」>

ジャスベルの気遣いを感じる夕食であった。食事に変化をつけ、同じような食事が続かないようにしている。ここでも常盤さんのワイン知識が発揮され美味なワインを選択された。おいしいうえにごちそうになってしまった。美味に満足して夕食を終わる。


<バリ国際空港へ>

空港に着くと何となく張り切って買ってしまった土産をトランクに詰めて荷物の整理をした。搭乗手続きに行く。ここでガイドとお別れだ。出国手続きをし、空港内でつぶす時間が長かった。


<ガルーダインドネシア機に搭乗>

待つことに飽きてしまったが、やっと搭乗時間になった。搭乗口が込み合っていた。特に体の大きな人が多く、座るのが窮屈ではないかと懸念していたが彼らは隣の搭乗口からオーストラリア行きの飛行機に乗り込んだ。


2012年7月18日(水)成田空港で解散

成田空港に到着し、荷物を取り三々五々帰路に着いた。皆さん大変お世話になりました。